おうちMEMO

エルネア王国+ α でまったりスローライフ。そんな日々を記録しています。

大人になる方法

2日

 

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「殿下…その髪の色、どうしたの?」

一緒に成人した仲良しのジョフレくんに似合わないと言われてしまいました…(苦笑)

「いや~…成人した事だし、気分を変えようかと思って」

昨日まで、ロン毛で、顎髭生やして腰にリボンをつけてた変態の友人は、1日後には、髪も髭も剃って、金髪で眼鏡掛けた変態に変わりました(爆)

「イメチェンするのは良いけど、ちゃんと自分に合うのを選べよ…」

ジョフレくんは呆れ気味です。

「あはは、そうだね…ありがとう」

成人してまだ2日ですが、基本的に大人は学生より楽…かもしれません。学生の頃は、学校があって毎日通う事が仕事でした。だけど、大人になると用意された仕事はありません。

「じゃ、オレはそこら辺散歩してくるから」
「あっ…うん、行ってらっしゃい」

思わず呼び止めそうになって、クレオルは言葉を飲み込みました。

〝一緒に連れていってくれ〝

なんて子供みたいな事を言えるわけがありません。ジョフレくんも自分の道を歩き出しているのです。

私はこれから何をすれば良いんだろう…

ポーカーフェイスな友人は、環境の変化にも動じていないように見えます。それに比べてクレオルは…

とりあえず、見てくれを変えてみても中身までは変えられませんでした。昔は、オネエ(?)な自分に何の疑問も持たなかったクレオルですが、いよいよ国王になる一歩を踏み出してみると、このままではいけないような気がします。

「あの…殿下…?」
「えっ!?あっ…ごめん。何かな?」

ふと声のした方に目をやると、学生時代はほとんど話した事のないレギニータちゃんがクレオルを呼んでいました。

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か、可愛い…!

今まで見た目が可愛いものにばかりに心を奪われていたクレオルですが、レギニータちゃんのこのお願いには可愛いと思ってしまいました。何だか顔も可愛い気がしてきます。子供の頃は意識していませんでしたが、こんなに可愛い頼まれ方をされると惚れてしまいそうです。

彼女、か…

成人して、異性を意識し始めたのはクレオルだけではないようです。

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「勉強もしなきゃダメだよ?」

「えー!」

 

花嫁候補のノエルちゃんとの会話も変化しました。昨日成人したばかりですが、学生と社会人とでは凄く距離を感じます。一緒に学んでいた学友が幼く見えてしまいます。

あの人も、学生時代の私の事をこんな風に思っていたのかな…

クレオルは、大人になってまだ会っていない歳上の女性の事を思い出しました。

「イヴォンヌさん…どうしてるだろ?」

成人してから、まだ挨拶もしていません。

「会いに行って、みようかな…」

- - - - - - -

「やぁ、イヴォンヌさん」
クレオル君…」

彼女の名前は、イヴォンヌ・メイヒュー

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4人いるクレオルの花嫁候補の1人です。2歳年上でクレオルの親戚です。(クレオルの義叔母の妹)そして、母ニキの仲の良い友人だったりもします。

「成人…したんだね」

そのせいなのか、何処と無く余所余所しく、仲良くなる事を拒んでいるように思えます。

「そうだよ。これからは、イヴォンヌさんとも堂々と遊びに行けるね」

学生のクレオルとも仲良くしてくれたモイラさんとは逆に、遠ざけるように、冷たい態度を取っていたのがイヴォンヌさんでした。それは、自分が幼いからだとクレオルは今まで思っていました。

「どうしたのクレオル君?私に用事?」

クレオルの言葉なんて聞こえなかったとでも言うように、イヴォンヌさんはクレオルに尋ねます。

「これから、ハーブでも採りに行かない?」

そんな冷たい態度にも慣れっこになっているクレオルは、つれない彼女をハーブ採りに誘います。

「分かったわ……一緒に行きましょ」
「ありがとう、イヴォンヌさん。私の我儘に付き合ってくれて」

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イヴォンヌさんは諦めたのか、一緒にハーブを採取しに行く事をOKしてくれました。

でも…

あぁ…やっぱり、私が大人になってもイヴォンヌさんの態度は変わらないんだな…

クレオルは、胸がチクリと痛むのを感じました。

***

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ジョフレくんに言われて速攻で髪色を戻しました(笑)眼鏡も取って、頭にクマのぬいぐるみを乗せて…密かに「私、可愛いものが好きですよ!」とアピールしてみました。

 


5日

最近、イヴォンヌさんに話しかけていません。中の人が精神的にダメージを受けているのもありますが、クレオル自身、大人になってもイヴォンヌさんが対等に接してくれないのが、辛いのです。

「はぁ~…」

クレオルは溜息を吐きながら、手元の野菜に水をやります。畑のお世話は、曾祖母の代から毎日欠かさず続けている事です。それが、立派な国王になるために必要な事なのかはクレオルには分かりません。それでも、学校へ通うという仕事がなくなったクレオルからすれば、無職でいるよりは、畑仕事をしている方が立派な国王に近付ける気がします。

クレオル…あのさ」
「あれ、サビーヌちゃん、どうしたの?」

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 引き継ぎ前からずっと仲良しだったサビーヌちゃんに、デートに誘われました。

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長い沈黙の後、クレオルはサビーヌちゃんのお誘いを断りました。サビーヌちゃんは、少し寂しそうに笑っています。

(「え?サビーヌちゃんって、私の事そんな風に思ってたの?」)

正直驚きました。中の人の好みのせいで、サビーヌちゃんは嫁候補に入っておらず(可愛いんですが、3代目と同じ系統の目なので候補から外してました)、引き継ぎ前から仲良かったのにすっかり忘れていました。きっと中の人の介入が無ければ、クレオルとサビーヌちゃんは結ばれる運命だったんじゃないでしょうか。ごめんよ、サビーヌちゃん。

中の人のせいでクレオルにとって、サビーヌちゃんは、“親友に近い女友達“止まりになってしまっています。きっと、一番居心地の良い異性が彼女だと思います。サビーヌちゃんにとってもそうだったのかもしれません。ですが、大人になって、その関係も変わり始めているようです。変われていないのはクレオルだけ…

環境の変化について行けないクレオルには、まだ誰かと付き合うとか考えられません。

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クレオルは、自分探しに国中を歩き回ってみる事にしました。

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森の川辺では、1歳年下の嫁候補タマラちゃんと会いました。
 
「(やっぱり可愛いなぁ〜)」
 
最近、色々悩み気味だから、無邪気な嫁候補に癒されます。
 
…ただ、4人いる嫁候補の女の子達は誰も会いに来てくれません_:(´ཀ`」 ∠):
 
ふらふら歩いていたら、あまり足を踏み入れたことの無い旧市街に辿り着きました。
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おやおや?
 
スクショを撮り忘れてたのがとてつもなく残念なんですが、イヴォンヌさんがクレオルの横を通り過ぎて行きました!見ての通り、殆ど人通りがない場所に何の用だったんでしょう?
 
思い返してみれば、今朝もイヴォンヌさんが家の前にいました。ジェレミー伯父さんに用事だろうと思い気にも止めてなかったんですが、クレオルの目の前まで来て引き返していきました…いったい何だったんでしょう?
 
「(言いたいことがあるならハッキリ言えば良いのに…)」
 
イヴォンヌさんの事を忘れようとしているクレオルは、動揺している事でしょう。